AJ1はNBAから警告を受けた「悪魔の靴」だった【エアジョーダン秘史(1)】
1985年の1stモデルから今なお続くレジェンドバッシュのヒストリー。
ベースモデルにフィットラップを追加し、ホールド性を向上
つま先の補強部分からシューレースにかけてのデザインは、同時期にリリースされたダンクとほぼ同じ。ただし、AJ1では甲の補強パーツが太く、アンクルパッドの横に比翼状のフィットラップが追加されている。シューレースホール3つ分の幅を持つ甲の補強パーツは、MJのステップワークに対して強化された。
アウトソールのパターンは、フォアフット中央にピポッドポイントを持つタイプだが、これはそのままダンクにも流用された。また、ミッドソール内部はかなり薄くなっており、ヒールはエアユニットを収めるだけの厚さしか確保されていない。フォアフットに関しては、インソールのすぐ下がアウトソールだ。なお、オリジナルはシューレースホールが9つのハイカット仕様だが、復刻後にデビューした〈レトロプラス〉はシューレースホールを一つ減らしたミッドカット仕様になっている。